猫の寿命が2倍に伸びる研究


猫の寿命は大切に飼育すれば20年近くになるケースもありますが、実は猫の多くが腎臓病で15歳までに亡くなると言われています。

 

この常識をくつがえし、猫の寿命を今の2倍にすることが出来るかもしれない研究が、元東京大学大学院の教授、宮崎徹先生によって進められています。

 

猫の血液中にある「AIM」という遺伝子を活用し、猫の腎臓病の予防、治療につながる特効薬の研究です。
この治療法が確立されれば、愛する猫ともっと長く過ごす事が出来ると、全国の愛猫家の注目を集めています。

 

宮崎先生の友人の獣医師の話では、ネコの多くは5歳ごろ腎障害を起こし、腎不全で15歳ごろに亡くなるといいます。

 

腎臓病は尿の通り道に死んだ細胞が溜まって行き最終的に「トイレの排水管が詰まる」ようになって腎臓が壊れるという病気ですが、AIMはそのトイレの詰まりを解消してくれるような働きをします。

 

宮﨑先生自身もネコが好きですが、何より猫オーナーたちから寄せられる熱い期待に応えたいと話します。

 

宮崎先生はAIM研究に専念するために東京大学から独立し、2022年4月に「一般社団法 AIM 医学研究所 (The Institute for AIM Medicine:略称 IAM) 」を設立し、AIMの創薬研究を推進されています。

 

AIMとはどのようなものか、動画で紹介されていました。

2023年5月現在、AIM創薬は完成し、すでに臨床段階に入っているそうです。

全国の愛猫家はもとより、将来的にはヒトの病気にも応用される可能性を秘めた研究に期待が集まります。